「電子契約サービスのCMサインにはどんな特徴がある?」
「他社サービスと比較するとどんな違いがある?」
CMサインは、契約業務を効率化できる多彩な機能が搭載されている、おすすめの電子契約サービスです。 この記事では、機能や料金、特徴などに関する情報を総合的に解説しています。
また、記事の後半ではCMサインと他社の代表的な電子契約サービスを比較し、料金や機能の違いを明らかにしています。 最後までお読みいただければ、きっとCMサインのサービスについて詳しく理解できるでしょう。
この記事を書いた人
DX(デジタルトランスフォーメーション)が推進されている昨今、電子契約の導入を検討されている企業も多いのではないでしょうか?電子契約サービス29社を徹底比較した筆者が、みなさまの円滑な電子契約導入をサポートいたします。顧問弁護士による記事のリーガルチェックも経験済み。
【目次】
CMサインとは
CMサインは、GMOグローバルサインの電子署名とセイコータイムスタンプを使用した、立会人型の電子契約サービスです。 契約締結から契約書の保管・管理まで一連の業務を電子上で完結できます。
運営会社はCM.com
CMサインを運営しているのはCM.com Japan 株式会社です。 オランダに本社のあるCM.comの日本法人であり、世界14ヶ国16拠点にオフィスを構えるグローバルな会社です。CM.comは、CMサイン以外にもSMSの配信サービスやモバイルマーケティングツールの提供など、多彩なビジネスを展開しています。
導入事例
CMサインの公式サイトには、電子署名ツール自体の導入実績は多く公開されていません。 2021年4月時点では医療分野向けのITサービスを提供するオランダの企業のみの導入事例が公開されており、日本での事例は掲載なしとなっています。しかしCM.comのトップページには日本でも有名なTOYOTAやIKEA、ドミノピザなどのロゴマークが掲載されており、大企業との取引実績も多いのではないでしょうか。
万全のセキュリティ対策
CMサインのサービズに限らず、CM.comが提供するITサービスには様々なセキュリティ対策が施されています。 ISO 9001などの国際標準への適合証明書が複数取得されており、GDPR(EU一般データ保護規則)を遵守したサービスを展開しています。さらに、CM.comでは24時間体制でスタッフが常駐しており、常にシステムの監視が行われています。
その他にも様々なセキュリティ対策やバックアップなどのリスク管理、災害時の復旧対応などが講じられており、CMサインは安心して利用できるサービスとなっています。
リセラー版も用意
CMサインの特徴として、ビジネスパートナー向けにリセラー版の商品が用意されている点が挙げられます。自社のITツールにCMサインのAPI連携を行い、細かい部分まで自由にカスタマイズ可能。 自社のロゴ掲載やカラー変更などもでき、利用しやすい内容となっています。
CMサインの料金プラン
電子契約サービスを検討する上で料金面は気になるポイントです。 残念ながらCMサインの公式サイトでは、具体的な料金は公開されていません。 料金プランを知りたい方は、CMサインの公式サイトから問い合わせてみるとよいでしょう。CMサインでできること
こちらでは、CMサインを使ってどのようなことが実現できるのか、搭載されている機能の一例を紹介します。
電子署名を用いた電子契約
CMサインでは、電子署名を使用した電子契約を締結できます。 CMサインは立会人型のサービスであるため、運営会社であるCM.com名義の電子署名を付与する仕組みです。 電子署名の付与された電子データは、その効力が法的にも認められます。CMサインの電子署名は、GMOグローバルサインの電子証明書に基づいたものとなっています。GMOグローバルサインは国内No.1のシェアを誇る信頼性の高い企業です。
なおCMサインとはタイプの違う電子契約サービスに「当事者型」のサービスがあります。
代表例としては「電子印鑑GMOサイン」などが挙げられ、立会人型よりも強い法的効力があります。 当事者型の電子契約について詳しく知りたい場合は、次の記事をご覧ください。
» 当事者型と立会人型との違いは?
認定タイムスタンプ
CMサインでは、セイコーソリューションズが発行する認定タイムスタンプが利用できます。 認定タイムスタンプは電子データの存在する時刻を証明する認証技術であり、電子署名と合わせて利用するとより強い法的効力を担保できます。電子契約書をクラウド上で保管
CMサインを使って締結した電子契約書は、クラウドサーバー上で保管できます。 紙の契約書と違って物理的な保管場所が必要ないため、倉庫や設備、備品などのコストを削減可能です。SMSを利用した本人認証
電子契約では、どのように本人確認を行い契約の正当性を確保するかが重要です。 CMサインでは、メールよりも確実性の高いSMSを用いた本人認証に対応。特にBtoCビジネスの契約シーンなどで役立ちます。メールまたはSMSから選べる署名依頼
CMサインの署名依頼は、メールまたはSMSから選択可能です。個人との契約の場合、電子メールを頻繁にチェックしないユーザーも多いです。 しかしSMSであれば比較的開封率が高いため、メールボックスに埋もれて契約が進まない可能性が低くなっています。認印/社判/代表社印から選べる電子印鑑
従来型の紙での契約には、必ずといっていいほど印鑑の捺印もセットで必要でした。電子契約の場合は電子署名さえあれば電子印鑑は必要ありません。 しかし、取引先の印象などを理由に目に見える電子印鑑が必要な場面もあるでしょう。その点、CMサインなら認印と社判、代表者印の3種類から電子印鑑を選んで捺印できます。 そのほか、テキスト入力での署名やタッチペン等での手書き署名にも対応していて、様々な活用方法のある電子契約サービスとなっています。
マルチデバイス対応
CMサインはクラウド型のサービスのため、ネット環境さえあればパソコン以外の端末からも使用可能です。 スマホやタブレットなどでの署名にも対応していてとても便利です。テンプレート/ワークフロー
CMサインには、頻繁に使用する契約書のひな型をサービス上に登録しておくテンプレート機能が搭載されています。 そのほか契約の流れを効率化するためのワークフロー機能もあり、契約に関わる様々な業務を効率化できます。API連携
CMサインには、API連携機能が搭載されています。API連携機能を活用すれば、自社の既存ITシステムにCMサインを組み込むなどの柔軟な使い方が可能です。 他社の電子契約サービスにはAPI連携機能がないものもありますが、CMサインならそれが使えて便利です。サービスの特徴
CMサインには他社の電子契約サービスと比較してどのような特徴があるのでしょうか。注目すべきCMサインの特徴を紹介していきます。
運営会社の信頼性が高い
CMサインを利用するメリットとして、運営会社の信頼性が高い点が挙げられます。 運営会社のCM.comはグローバルにビジネスを展開する規模の大きい企業だからこそ、安心してサービスを利用できます。SMSでの本人認証/署名依頼が便利
CMサインを他社の電子契約サービスと比較した特徴として、SMSで本人認証や署名依頼ができる点が挙げられます。 他社サービスの中には本人認証や署名依頼はメール限定であるものも多いです。その点、CMサインならSMSという選択肢があるため、より相手方の利便性を高めて契約をスムーズに行えるでしょう。
業務効率化などの機能が豊富
CMサインにはテンプレートやワークフローなど、契約業務を効率化できる機能が豊富に搭載されています。 さらに電子印鑑や手書きサインにも対応しており、電子契約を導入する上で必要な機能は一通り揃っています。他社の電子契約サービスと比較
こちらでは、CMサインの特徴をより深く知るために、他社の代表的な電子契約サービスと料金や機能を比較してみましょう。 CMサインと比較する電子契約サービスは下記の4つです。
- クラウドサイン
- 電子印鑑GMOサイン
- DocuSign
- みんなの電子署名
それぞれの料金や利用できる機能例を比較表にまとめたので、ご覧ください。
サービス/プラン | CMサイン | クラウドサイン Light |
電子印鑑GMOサイン 契約印&実印プラン |
DocuSign 電子署名プラン(月額払い) |
みんなの電子署名 |
---|---|---|---|---|---|
月額料金(税込) | ※要問い合わせ | 11,000円 | 9,680円 | 40ドル/1ユーザー | 無料 |
その他費用(税込) ※オプションを除く |
文書送信費用:220円/1文書 | 文書送信費用(契約印):110円/1文書 文書送信費用(実印):330円/1文書 |
なし | 1年以上の文書保管料:11円/1文書 | |
電子署名タイプ | 立会人型 | 立会人型 | 当事者型 | 立会人型 | 立会人型 |
タイムスタンプ | ○ | ○ | ○ | × | ○ |
テンプレート | ○ | ○ | ○ | ○ | △ ※ワークフローテンプレートのみ |
ワークフロー | ○ | × ※上位プラン限定 |
○ | ○ | ○ |
API連携 | ○ | × ※中位プラン以上 |
× ※オプション |
× ※上位プラン限定 |
- ※公式に記載なし |
比較表を見ると、CMサインには豊富な機能が搭載されており、他社では上位プランやオプション限定の機能も利用できることがわかります。 このようにCMサインは機能が豊富なメリットがあるものの、料金は非公開のためある程度のコストが発生する可能性はあります。
また今回CMサインと比較した電子契約サービスの中では、電子印鑑GMOサインが唯一当事者型の電子署名に対応しています。 API以外の多くの機能が標準プランで利用できて月額料金が安めなことを踏まえると、総合評価は電子印鑑GMOサインが高めです。
そのほか、料金体系が特殊なみんなの電子署名もぜひ検討したいサービスです。
料金が発生するのは文書を1年以上保管する場合のみで、月額料金や初期費用などは一切かからず無料です。 CMサインを含めた他社よりリーズナブルに利用できる可能性があり、おすすめのサービスです。
まとめ:他社の電子契約も比較検討しよう
この記事では、電子契約サービスのCMサインの特徴を詳しく解説しました。CMサインの特徴をおさらいすると、下記のとおりです。- 立会人型の電子署名を用いた電子契約サービス
- 料金は非公開のため問い合わせが必要
- テンプレートやワークフローなど業務効率化できる機能が豊富
- SMSによる本人認証や署名依頼ができる点も特徴
CMサインは機能が豊富でメリットの多い電子契約サービスです。 CMサインを導入することで、契約業務の時間短縮に役立ち、ペーパーレスにも貢献してくれるでしょう。